セルトキニォセの言葉

ニコシアからリヨンへ亡命した政治活動家、オシワオ・セルトキニォセの言葉を発信します。

木ト李雀

オタクの「いいねしたら」みたいな馴れ合いは、なんか好きではなくなってしまったけど、それに対して人生を振り返ったりコメントしたりするのを見るのは好きです。無免です。

 

んで、オタクの本紹介を見てたら、なんか俺も書きたくなってきて、書こうと思います。

ど定番を含むので、「中学生かよ」と思うかもしれませんが、そこはご容赦ください。

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悪意の手記 (新潮文庫)

悪意の手記 (新潮文庫)

  • 作者:中村 文則
  • 発売日: 2013/01/28
  • メディア: 文庫
 

①悪意の手記(中村文則)

僕が太宰とかカフカとか、そういうメンヘラが好きそうな小説にハマるキッカケになった本。

病を機に歪んじゃった青年が友人を◉しちゃったり女と関係持っちゃったりしながらもなんだかんだ言って人間として回復する話。

没入感がすごい。これ今でも読む。

 

 

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

  • 作者:ゲーテ
  • 発売日: 1958/03/05
  • メディア: 文庫
 

ファウスト(ゲーテ)

小学生の頃に唯一完読した純文学。読んだ動機は鋼の錬◯術師。

こいつの本読むのには一定レベルの知識が必要だってのは高1とかでめちゃくちゃ思った。当時の作家の中では知識量トップだったとかなんとか。まあホムンクルスという概念を戯曲に持ち込むあたりやってることはウェルズみたいなもんだしな。

内容は魔法オタクがめっちゃヤバい悪魔召喚しちゃう話。でもこうやって書くと雑誌の中盤に掲載されてるサキュバスエロ漫画みたいだな。

 

 

オン・ザ・ロード (河出文庫)

オン・ザ・ロード (河出文庫)

 

③路上(ケルアック)

「ロックが好き」でこれ読んでない奴はダメ、とか、そういうこと言うのはダサいかもしれないけど、ロック好きでこれ読んでない奴は二郎行って麺を音立てて啜れないのと同じだと思う。

ビート・ジェネレーションの3大作家の残り2人は、ギンスバーグはおすすめできる。『吠える』は読んでみてください。バロウズエアロスミスのDraw the Lineとか好きなら読んでもいいんじゃないすか。そういうことです。

 

 

④言の葉(茨木のり子)

「忘念のザムド」というアニメがかつてありまして、完全にその影響です。小6で読んで以降これ以上にパワフルな詩を見たことがありません。

とりあえずザムドを見てほしい。古谷徹がめっちゃくちゃ冷たい声で「敵について」を朗読するシーンは没入感が半端じゃないです。

ちなみに茨木のり子は現在でいう東邦大薬学部の出身です。

 


⑤こんなこと(三巷文)

俺のエロ漫画観を変えた作品。漫画好きは好きだと思う、特に最後の書き下ろし。

オタクに紹介したくないけど、でもいい作品であることは間違いないので書いた。

今ハーモニー(伊藤計劃)のコミカライズ終えて何するんだろう。

 

 

⑥FBI心理分析官(レスラー)

マンソンとかゲイシーとかダーマーとか、稀代のキ◉ガイ達の分析に当たった人々の記録。

現役中二病にとっては絶対面白いし、そうでなければ読んでて苦しいだけだと思う。お気持ち厨には非推奨。

俺はモンティ・リセルの話が好きです。

 

 

⑦ヘイムスクリングラ(ストゥルルソン)

クイザーが北欧神話の問題早押しで答えてドヤ顔するのすんげー嫌いで、理由は俺がこれ大好きだから。高校一年の夏に吉祥寺のジュンク堂でまとめ買いした。

オーラヴ聖王のサーガまで読めればあと2冊割と余裕だと思うけど、そこまでの説明文と詩が交互に出されるコンボアタックがダメだと一生ダメだと思う。頑張れ。完読出来ると中二病としてハイレベルになれる。

 

 

アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)

アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:小川 一水
  • 発売日: 2017/12/19
  • メディア: 文庫
 

⑧アリスマ王の愛した魔物(小川一水)

表題作が一番面白い。「アリスマ王」はマジですごい。数学とか俺全然わかんねーけどマジで面白くて5週くらいしちゃった。

病弱な末っ子王子が暇つぶしに算術を独りで開発して、ある日突然現れたヤベー従者と世界を数学で支配する話。

この本の最後の話(リグ・ライト)も面白いけど、とにかく「アリスマ王」が面白い。是非読んでほしい。

 

感情に任せて書いたけど、こいつの本紹介の方が先発だし、俺は哲学書とかはオススメしないので、まあカルチャー系がダメならこっちの方が推奨出来ます。




好評ならある程度本読んだらまたやるかもしれない。以上。